つるべさんが主役の映画。
医者がいない地域に「医者」としての存在を許された「偽医者」と地域の人々の生と死の話。
身内が亡くなってから、人はいつか死ぬということが身近になって、
だったら本当に大切なことって、お金や名誉じゃないよねって思うようになったことを思い返しました。
何を決める時にも、なんとなく「死ぬ」ということがよぎるようになりました。
赤ん坊のころに目をつぶって寝ることがとても怖かったのは、
目をつぶっても死なない、朝起きることができるんだとわかって何ともなくなった大人になった後、
再び老いて目をつぶっているうちに死ぬのじゃないかという不安感が戻ってくるからじゃないかと実は思っていた。
生きるということは、死ぬということを理解していることだと思う。
今の医療は、最先端だけれども、死に向かう人の貴さを奪っているような気がする。
本当の医療って何だろうとふと思った映画でした。